国会会議録

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「加計ありき」いよいよ鮮明

安倍政権が国家戦略特区で決めた52年ぶりの獣医学部新設は、やっぱり学校法人「加計学園」(加計孝太郎理事長)ありきだった―。1日の日本共産党の国会質疑で“行政私物化”の実態がいよいよ鮮明になりました。


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(写真)質問する田村智子議員=1日、参院内閣委

“今治構想”加計が前提

 獣医学部新設は、愛媛県と今治市の共同提案が国家戦略特区諮問会議で認められたもの。加計学園は共同提案には加わっておらず、事業者公募に応じて選ばれた形でした。

 田村智子議員は参院内閣委員会で、諮問会議が獣医学部新設を議論しているさなかの2016年9月7日に、戦略特区を所管する山本幸三地方創生担当相と加計理事長が面談していたと追及。山本氏は「加計理事長から今治市と共同で獣医学部新設を提案したのでよろしくとあいさつがあった」と述べました。

 「加計学園は共同提案者ではない。不自然だと思わなかったのか」とただした田村氏に、山本氏は「今治市と加計学園は従来から共同でやりたいと相談し、そういう要請をしていると理解していた」と答弁。田村氏は「それでは公募の意味がない」と批判しました。

 山本担当相の発言は、“今治構想”が加計学園を前提としていたと政府が認識していたことを示しています。

 獣医師は足りているという日本獣医師会などの批判をかわすため、新設される獣医学部には新たな需要への対応=既存学部との差別化という条件がつきました。その新たな需要を検討したのはどこなのか。

 田村氏の質問に、農水省は「(新たな需要の)知見を有しておらず、検討していない」とし、大学を所管する文部科学省も「特段意見を出していない」と答弁。田村氏は「いつ、どこで、誰が『新たな需要がある』『既存大学・学部での対応は困難』という結論にいたる検討をしたのか」と迫りましたが、山本担当相は具体的検討経過を一切明らかにせず「私が決断した」と繰り返しました。

2017年6月2日(金)


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