日本共産党の田村智子委員長は１４日、国会内で記者会見し、石破茂首相が当選１回の衆院議員に配った１人１０万円相当の商品券は「典型的な裏金だ」と指摘し、「政治とカネが大問題となっているさなかに裏金事件を起こした石破氏には首相の資格はない」と表明しました。

　田村氏は、石破首相が政治活動ではなく、自分のポケットマネーで配ったので何の問題もないと釈明しているが、「首相公邸で、自民党のトップである首相が官房長官と副長官も同席して、自民党の新人議員を集めて会合を持つ。これが政治活動でないなど、全くの詭弁（きべん）だ」と指摘。「政治活動なのに政治活動ではないと言えば、お金を使うことができてしまう。石破首相の言い逃れ自体が全く成り立たない」と批判しました。

　田村氏は、ポケットマネーだからと政治資金収支報告書に記載せず、領収書も求めず、出す側も、受け取った側も報告する必要のないお金にしてしまうのは「典型的な裏金だ」と指摘。「これまで政治とカネの問題、政治資金パーティーをめぐる裏金の問題は、政党の派閥が自党の政治家に表に出せない金を配り、裏金問題として大問題になっている。そのさなかに、石破首相が典型的な裏金を配ったということになる」とし、真相究明を要求。「石破氏には首相の資格はない」と述べ、今後、徹底的に追及していくと表明しました。

2025年3月15日(土) しんぶん赤旗