日本共産党の田村智子委員長は30日、国会内で記者会見し、高市早苗首相が日米首脳会談(28日)で「トランプ米大統領の意をくんで付き従うという、あまりにも卑屈な姿勢を示した」と批判しました。
田村氏は、首脳会談で具体的にどのような話し合いを行ったのかの詳細は国民には明らかにされていないと指摘。一方、首脳会談直前の所信表明演説で高市氏が突如、軍事費の国内総生産(GDP)比2%の今年度中の達成と安保3文書の前倒し改定を表明したが、「(軍拡を求める)トランプ大統領の意をくんで、要求に応えていくと示した。あまりに卑屈で従属的だ」と厳しく批判しました。
田村氏は、首脳会談後に両首脳が共同会見を開かなかったのは「驚きだ」と発言。高市氏が米軍横須賀基地の原子力空母ジョージ・ワシントンの艦上で米兵を前に演説したことにも言及し、在日米軍との関係では日米地位協定の改定や米兵犯罪・性犯罪が大問題となっているにもかかわらず、高市氏は首脳会談でこれらの問題に全く触れなかったと批判し、「まさにトランプ大統領のご機嫌をうかがう首脳会談だった。臨時国会で厳しく批判し論戦していきたい」と述べました。
2025年10月31日(金) しんぶん赤旗

