日本共産党は17日、沖縄県知事選(8月27日告示、9月13日投票)と同統一地方選必勝に向けた演説会を那覇市内で開催しました。田村智子委員長、玉城デニー知事、地方選の共産党予定候補がそろい踏みし、必勝を訴えました。会場いっぱいの800人が参加し、勝利への決意を固めあいました。
デニー知事は41全市町村で中学校卒業まで子どもの医療費窓口負担ゼロなど、2期8年の実績を強調しました。名護市辺野古の米軍新基地は提供の手続きが完了するまでに12年かかり、普天間基地の一日も早い危険性除去につながらないと批判。「辺野古新基地断念、県外・国外移設、普天間基地の早期閉鎖・撤去に向けて、あらゆる機会で働きかけていきたい」と訴えました。
田村委員長は、自民党の推す知事選候補が新基地建設容認を明言していることについて、「県民総意である普天間基地の閉鎖・撤去への道を閉ざすことになる」と批判。高市早苗首相は国会で「普天間基地はいつ沖縄に返還されるのか」と追及されても答えることができず、ただ「辺野古が唯一」と繰り返すだけだと指摘しました。
田村氏は、辺野古埋め立ては今のペースだと40年後も完了しないし、そもそも軟弱地盤が広がる大浦湾で巨大基地建設は不可能だと指摘。「辺野古にしがみつくから普天間は1ミリも動かない。これが(普天間返還合意以来)30年間の真実だ」と告発しました。
さらに、米軍の本音は「長い滑走路」が存在する普天間基地を使い続けることだと指摘。「完成の見込みのない辺野古にしがみつけば、米軍は思うがままに普天間を使い続ける。こんなごまかしはやめよう。普天間基地を返せ、そのために辺野古を断念しよう、この県民総意で知事選に勝利しよう」と力をこめました。
南西諸島のミサイル基地化を巡り、田村氏は「二度と沖縄を戦場にさせないと訴えるデニー知事か、国言いなりでミサイル配備を容認する自民党県政を許すのかが問われる」と強調。デニー県政がアジアの架け橋となる外交ビジョンを持って行動していることを高く評価しました。
暮らしの問題を巡り、▽子どもの貧困対策で基金を翁長前県政の30億円から60億円に拡充▽就学援助を受ける子どもは全国平均13・7%を大きく上回る23・6%▽子どもの貧困率が29・9%から20・2%に改善―などデニー県政の実績を紹介。敬老パスも試験的に実現を目指していることにふれました。
田村氏は「デニー知事とあわせて、市町村で暮らしの守り手として奮闘する日本共産党を伸ばしてほしい」と力強く訴え。戦争と平和の分岐点に立っている今、「基地のない平和な沖縄」を実現するために、綱領に日米安保条約廃棄を掲げる共産党への入党を呼び掛けました。
日本共産党の赤嶺政賢元衆院議員、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員があいさつ、高良沙哉議員がメッセージを寄せました。県政与党の議員も参加しました。
日本共産党演説会でのデニー沖縄知事のあいさつ(要旨)
9~10月の沖縄県知事選と沖縄統一地方選の必勝に向け、日本共産党の田村智子委員長を那覇市に迎えて17日に開かれた党演説会で、3期目への決意を述べた玉城デニー知事のあいさつ(要旨)を紹介します。
私もみなさんと一緒に(辺野古沖の船転覆事故で亡くなった高校生らに)黙とうをさせていただきました。悲しみは一日たりとて忘れることはできません。ご遺族の心の痛みにしっかり寄り添い、日々の活動にもまたまい進していく。平和を実現するために一緒に頑張っていきましょう。
知事就任後、沖縄の自立的発展と県民お一人お一人が豊かさを実感できる社会の実現へ、公約に掲げた三つの大項目、「県経済と県民生活の再生」「子ども・若者・女性支援施策のさらなる充実」「辺野古新基地建設反対と米軍基地問題」を中心にさまざまな施策の推進に取り組み、中学卒業までの医療費窓口無料化などを実現してまいりました。
この8年で観光収入は初めて1兆円を上回る見通しになり、2026年度県一般会計予算は史上初の9千億円台となりました。成長するこの勢いを経済と県民のみなさんの所得向上に向け、さらに加速化を図ってまいりたいと思います。
米軍普天間基地の辺野古「移設」については、最短でも完了まで約12年を要するとされており、普天間基地の一日も早い危険性の除去につながるものではありません。辺野古移設を断念し、県外・国外への移設及び早期返還について、あらゆる機会を通じて積極的に訴えてまいりたい。
政府が進める安保3文書の前倒し改定では、米軍基地の集中に加え、自衛隊の急激な強化は、かえって地域の緊張を高めることにつながりかねません。不測の事態が生じることも懸念されています。専守防衛のあり方を否定する長距離ミサイル配備には、断固として反対をいたします。
これからどんな難関に当たろうとも、私は強い風が吹けば吹くほど、二つの足をしっかり踏ん張って、強い風が吹き過ぎた後にすくっと立ち上がっていく。疾風の中にこそ勁草(けいそう)の強さを示していきながら、多くの県民とともに沖縄の将来を目指していきたいと考えています。
9月に知事選、統一地方選で沖縄県民がどのような選択をするか全国のみなさんがきっと見守っていると思います。未来のために、沖縄のみならず、日本全体の平和のために寄与貢献していけるよう一緒に頑張ってまいりましょう。
2026年5月18日(日) しんぶん赤旗

