活動報告

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入試差別なくそう 医学生ら呼び掛け国会内集会 過重労働・医師不足・女性の働きにくさ

全国の医療系学生有志による団体「入試差別をなくそう! 学生緊急アピール」が呼びかけた集会が27日、参院議員会館で開かれました。医学部の入試差別とその背景にある過酷な医師の働き方、根本にある医師不足の現状、解決方向などを語りあいました。

(写真)医学部の入試差別や背景にある医師の過重労働をなくそうと開かれた集会=27日、参院議員会館

 

 

 

「緊急アピール」の代表を務める長谷川碧紀(たまき)さん(東北医科薬科大学医学部医学科3年)は、「医学部入試差別の問題と医師の過重労働問題は、医師、医師をめざす人、医療を受けるすべての国民に影響を与える問題です。解決するために、社会に広く発信していきたい」とあいさつしました。

 リレートークで学生(宮崎大学医学部医学科3年)は、不正が明らかになった大学の臨時的な定員増が認められるなど一定の成果があったとしつつ、「まだまだ差別撤廃には程遠い状況。どんな背景があっても、入試での差別は許されない」と強調しました。

 東京医大等差別入試被害者弁護団の河合弘之弁護士は、問題の本質は、女性が働きにくい医療現場のゆがみだとのべました。

 全国医師ユニオンの植山直人代表は、医師に過労死ラインの2倍もの時間外労働をおしつける議論について、「医師不足を引き起こしたのは国の医師数抑制政策であり、医師個人に責任を転嫁するなど言語道断」とのべました。

 日本共産党の田村智子、吉良よし子、倉林明子の各参院議員、畑野君枝衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員が参加し、あいさつしました。

2019年2月28日(木)しんぶん赤旗より


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