4月29日に始まったJCPサポーター企画=「デモクラシーウィーク」は4日夜、田村智子委員長が出演する「たむともチャンネル」を配信。田村氏と若者3人が「世代間の格差」を考えました。
前半は「そもそも世代とは?」がテーマに。まず、ミユキさんが「私は、ゆとり世代と言われるけれど、世代でくくられるのは嫌」と口火を切りました。もりゆめさんは「ミレニアル世代だけれどピンとこない。Z世代はどんなことを考えているのかなど、他の世代はくくってしまう」、黒田朝陽さんも「くくられるのは嫌だけど、自分も10代の子たちとの違いは感じる。携帯が当たり前だから、電話が苦手でメールですませるとか」と話しました。田村氏が、自分と違うと○○世代と「壁をつくってしまうのかな」と話を進め、「携帯がない時、物語がいっぱいあった」と、結婚前、会議が長引いても連絡手段がなく、今のパートナーを2時間も待たせた話を披露。黒田さんは、「世代の違いは本来、面白く語れる。それが今、嫌悪や怒りになっている。原因は?」と問題を提起しました。
後半は「なぜ対立になってしまうのか」をトーク。もりゆめさんは「祖母が迷惑をかけたくないので早く死にたいというのが切ない。自分は、祖母を高齢者とくくっていない」と語り、ミユキさんは「(年齢が違う集団を)くくりたくなるのが不思議」と続けます。田村氏は「『抽象的な世代』になると壁ができてしまう」など、対立の意味を深め合いました。もりゆめさんは、「一人一人が苦しいから、自分や自分に近しい人を守るために精いっぱいになる。苦しさの裏返し」と話し、黒田さんも「自己責任が自分の世代を表す言葉。自分の責任で追いきれない苦しさが、分断になっている」と思いを語りました。
田村氏はさまざまな世代の人と関わった経験を話し、「その時代時代で政治の責任が問われなければいけないのに、世代対立にさせられていることに怒りを覚える」と話しました。
トーク後、黒田さんは「自分の未来に展望が持てれば解決する問題。政治の展望を示すことが求められる」、もりゆめさんは「一人一人に人生、ストーリーがある。みんなが自分らしくやりたいことができる社会になるといい」、ミユキさんは「それぞれの世代にポジティブな意見や誇りがあって、それがきけて楽しかった」と感想をのべ、田村氏も「対話のなかで深め合って考えていく」大切さを実感したと語りました。
2025年5月5日(月) しんぶん赤旗