大激戦・大接戦が続く東京都議選は18日、ガソリン税の引き下げ法案を巡り国会が緊迫する合間をぬって、田村智子委員長、小池晃書記局長、山下芳生副委員長ら党幹部が激戦区をかけめぐり、候補者とともに熱く訴え、志位和夫議長ら国会の事情で駆け付けられなかったところにはメッセージが届けられました。各地では市民とのリレートークがおこなわれるなど、党の魅力を伝える創意あふれる取り組みも広がりました。一方で、激戦を反映し、党支持者のところにも与党支持者から支持が呼び掛けられるなど、1票を争う様相となっています。
田村智子委員長は江戸川区で原純子、八王子市(国会出席のため電話でのメッセージ)でアオヤギ有希子両現職候補と街頭演説し、「大変な激戦。最後の最後まで1票を広げることができた候補者が勝ち抜ける」と支持を訴えました。
田村氏は「暮らしを守る。これが都議選の最大の争点だ」と強調。石破茂首相が都議選初日に発表した2万円の現金給付を「そのお金は私たちの税金だ」と批判。国民が願っているのは暮らしが苦しいおおもとの問題を解決することだとし、「もうかっている大企業、富裕層に応分の負担を。消費税は減税を。これこそ税制のゆがみをただし、暮らしを応援する最も確かな道だ」と主張しました。
田村氏は、原候補が25年間、障害のある子どもに関わる仕事をしてきたことを力に、特別支援学校の増設を東京都に認めさせたと紹介。またアオヤギ候補が、米軍横田基地によるPFAS汚染の問題を鋭く追及する素晴らしい論戦を行っているなど紹介。都民の要求実現に抜群の力をもつ議席を2期目も必ずと訴えました。
原候補は、江戸川選挙区でも裏金問題で自民党の公認を得られず無所属で立候補した候補がいるとし、「無所属なのに自民党の国会議員がびっしり横に固めて選挙をやっている。こういう裏金政治を終わらせていこう」と主張。「お金を持つ政治家から都民の手で動く都政を取り返そう」と訴えました。
アオヤギ候補は、共産党と他会派が提案した、政治資金パーティーを規制する条例案を、八王子選挙区の自民党、公明党などの議員が反対したとし、「これでは裏金を一掃できない。裏金政治をなくす1票を」と呼び掛けました。
2025年6月19日(木) しんぶん赤旗