活動報告

活動報告
情勢語り仲間広げて/新婦人全国大会が開幕/田村委員長があいさつ

 新日本婦人の会(新婦人)第32回全国大会が2日、東京都内で始まり、大軍拡や排外主義の動きに草の根から反対し、暮らしを守り、平和と民主主義、ジェンダー平等を進める新婦人を大きくしようと討議しました。2日間の日程。

 あいさつした米山淳子会長は、大会議案を出した9月から石破茂政権退陣や自公連立崩壊、高市早苗政権発足など激動の情勢の中で「対話することが大切だ」と強調。高市首相への期待が聞かれる一方、大軍拡推進や選択的夫婦別姓に反対する姿勢を伝えると、対話相手の態度が「オセロがひっくり返るように変わる」と紹介。この間、「ガザ攻撃やめよ」「デマと差別許さない」と全国で宣伝対話を広げ、情勢と新婦人の魅力を語って会員を増やし「高市政権につける薬は新婦人」の言葉も生まれていると述べ、政治をタブーにせず平和と要求実現へ行動する新婦人をみんなの力で大きくしようと訴えました。

 大会議案・補充案を提案した由比ケ浜直子事務局長は、原爆の絵展の広がりや基地強化やめよの行動、被災地支援、選択的夫婦別姓実現への署名9万人分集約、国連の女性差別撤廃委員会への米兵性暴力の告発などの取り組みを報告。離婚後共同親権や不登校、学校給食などの課題でも当事者の声を集め、国会議員要請や省庁交渉で改善を求めてきたと話しました。

 討論で「自維政権ノー」の対話を広げる大阪の会員は「おしゃべりで前進を切り開く」と訴えました。

 日本共産党の田村智子委員長、全労連の秋山正臣議長、農民連の長谷川敏郎会長が来賓あいさつ。田村氏は、高市政権の危険な政治を許さない共同を広げようと呼びかけ、「暮らし・平和・ジェンダー平等を掲げる女性たちの声と運動で、希望ある政治と社会へ、ともに時代を動かそう」と語りました。

 
 

新婦人大会/女性の声と運動で希望ある政治へ/田村委員長のあいさつ

 

 みなさんこんにちは。日本共産党の田村智子です。新日本婦人の会第32回全国大会に心からの連帯を送ります。

 みなさんが、この大会の成功にむけてラストスパートをかけていた10月、ちょうど高市早苗自民党新総裁が誕生した翌日に、新婦人の役員のみなさんと、私たち日本共産党との懇談をもつことができました。

 

対話すれば会員増
 衆議院、参議院ともに与党過半数割れしたもとで、自民党政治を終わらせて新しい政治に向かうのか、それとも自民党が排外主義の政党まで取り込んで、より危険な政治へと逆行するのか、歴史的な分岐点にある--こういう政治の状況について意見を交わし、「危険な政治に立ち向かう共同を広げましょう」「くらし、平和、ジェンダー平等の要求で政治を動かしましょう」と話し合うことができました。

 この懇談の中で、新婦人のみなさんのさまざまな取り組み、運動についても直接お聞きすることができて、大変話が盛り上がり、私がいっぱい元気をいただきました。スーパーの前で宣伝・対話をすれば、「お米が高い」「暮らしが大変」と話が進んで、その場で新婦人の会員が増えるんですよ、と。これには驚きました。女性たちにとって政治がとても身近になっている。けれども安心して話せる場がない。政治のことをもっと知りたいし、話したい。そういう要求から新婦人に入会しているんだとお聞きして、女性たちの中に起きている大きな変化を実感しました。

 また、新婦人の次世代のみなさんが、原水爆禁止世界大会に子どもさんをつれて参加をしていたり、選択的夫婦別姓の法案成立をと国会議員要請や集会でも大活躍されていること、参院選挙で排外主義の主張がばらまかれたことに対して、直ちに全国で新婦人のみなさんが先頭にたって「デマ・差別を許さない」と緊急宣伝を繰り広げたこと--こうしたみなさんの活動の中に、日本の政治と社会の希望があると確信をしています。

 

本気で共同広げて
 国会では、自民・維新連立の高市政権という戦後最悪の政権が誕生しました。憲法9条の改悪、軍事費もどんどん増やす、通称使用の法制化で選択的夫婦別姓の要求を封じ込める、医療費4兆円削減など、自民・維新の政権合意はとても危険なものです。しかも国民の反対の世論が強いこともわかっていて、議員定数削減によって、あらかじめ反対や批判の声を国会から締め出そうという邪悪なたくらみまでしています。

 こうした危険な政治を許さないため、私たち日本共産党は国会の中でも、国民のみなさんの中でも本気で共同を広げて、立ち向かう決意です。

 高市政権はこのように危険です。けれども、決して盤石ではありません。むしろ、その足場はもろくて弱いものです。何よりもみなさんの対話の中で出される要求にこたえることができるでしょうか。消費税減税も言えないのですから、まったくこたえられないでしょう。高市総理が目指しているのは、安倍政権時代の政治、つまり古い政治への後戻りでしかありません。日米首脳会談でも安倍元総理のように、トランプ大統領に気に入られようとして、「ノーベル平和賞に推薦する」とまで言ってしまう。しかし、その直後にトランプ大統領は核実験の再開を指示した。早くも国民との矛盾が噴き出しています。

 そのうえ、右旋回のハンドルしかない日本維新の会との連立は、とりわけ女性のみなさんの要求とは、いよいよ相いれなくなっていくでしょう。

 新婦人のみなさんの身近な要求での対話、国際的な視野をもった平和やジェンダー平等の運動、これらの運動が政治を動かす大きな力になるときを迎えていると思います。

 この大会が、その大きな力をますます強めていくことを心から願っています。女性たちの声と運動で、希望ある政治と社会へともに時代を動かしていこうではありませんか。ともにがんばりましょう。


2025年11月3日(月) しんぶん赤旗

 

 


 |