活動報告

活動報告
党づくりでも選挙勝利でも反転攻勢の突破口開こう/「手紙」活用しきって全支部・全党員の運動へ/日本共産党8中総閉幕

 日本共産党第8回中央委員会総会は15日、志位和夫議長のあいさつ、「手紙」、田村智子委員長の第一報告、山下芳生副委員長の第二報告、志位議長の中間発言、田村委員長の結語を全員一致で採択し、3日間の日程を終え閉会しました。のべ98人が発言しました。第30回党大会までに党づくりで後退から前進へ歴史的転換をはたす決意がみなぎる総会となりました。

田村委員長が結語

 田村委員長は結語で、「討論はすべてが幹部会の提起を正面から受け止め、率直に現状を語り、決意を語る充実したものだった」と述べ、大きな成功をおさめることができたと強調しました。

 田村氏は「どうしたら全支部、全党員の運動にできるか」との志位議長の中間発言(14日)の問題提起にこたえ、「率直で活発な討論が行われたことは8中総の最大の特徴となった」として、三つの角度から特徴を語りました。

 一つ目は、総選挙後の「危険と希望が交錯する情勢」のもとで、世代的継承を軸とした党づくりの客観的な可能性や条件がかつてなく存在していることが豊かに語られたことです。

 田村氏は、全国各地で若い世代の入党の経験が発言で紹介されたと指摘。「日本共産党の存在意義がこれほど輝きを持ち、世界と日本の情勢に危機感や不安を持つ国民に、日本共産党との出会いがこれほど待たれているときはないことが示された」と述べました。

 同時に、「危険と希望が交錯する」情勢は現在進行形であり、今後、高市政権と国民の要求との矛盾がさらに噴き出すとして、「共産党ががんばらずしてどうするのかとの決意を全支部のものとしよう」と呼び掛けました。

 二つ目は、党づくりの主体的条件として、「新しい二つのチャレンジ」(「要求対話・アンケート」と「『赤本』『青本』の学習」)に、選挙勝利と党づくりでの前進を勝ち取るカギがあると実践で示されたことです。

 「要求対話・アンケート」活動では、党中央のイニシアチブが弱まったもとで地区・支部のなかに系統的な取り組みがあったことが発言で語られたとして、「戦略的大方針として全支部に『要求対話・アンケート』を日常的に広げ、『対話の文化』をつくろう」と訴え。「赤本」「青本」学習では、党員の成長、党外の人たちが学習会に参加するなど「化学変化」が起きていることを語り、これも全ての支部でとりくむことに「本気で挑戦しよう」と呼び掛けました。

 三つ目は、「手紙」を活用しきって、今度こそ全支部・グループの運動にしようとの率直な議論が深められたことです。

 田村氏は「『手紙』の討議、返事、返事に対し支部にどう答えるか本気でとりくむ、機関活動の改革にとりくむ決意が共通のものとなった」として、「党中央、とくに常任幹部会も、機関の悩みや困難を、ともに乗り越えるため自己改革していく」決意を表明しました。

 田村氏は、「手紙」に記した三つの自己改革が討論で深められたことも指摘。(1)大志ある目標を掲げながら「できること」を一つひとつ実現していくことを援助する(2)「短期の視野」のとりくみと「中長期の視野」のとりくみを両立させる(3)「進んだ経験」の紹介だけでなく、「困難な実態をどう変えたか」に焦点を当て教訓をものにしていくイニシアチブ―についての発言や寄せられた意見を紹介し、互いに改革を探求しようと述べました。

 統一地方選・中間選挙、次の国政選挙の勝利をめざす活動について、田村氏は「ここから反転攻勢の突破口をひらく」という力強い発言が続いたと指摘。今年の使い方として、「第30回党大会を40年ぶりの党建設の前進のなかで迎える。ここに全党の力を集める」とともに、「党大会までに前倒しで選挙勝利のための独自の活動をやりぬく」ことを強調。中間選挙についても、党づくりと一体的、相乗的に前進させることを訴えました。

 総選挙の教訓である、衆議院比例ブロックごとの得票目標と議席目標をあらゆる選挙活動、党活動全体の「軸」にすえることについて、日本共産党そのものへの支持を増やすことをあらゆる活動の「軸」にすえることであり、「比例代表の候補者は一人ひとりの日本共産党員だ」と指摘。この立場に立つことで、地方選挙に勝利する道が開かれると強調しました。

 田村氏は最後に、「8中総の内容を全党に届け徹底していくことは、党づくりの成功にとっても選挙勝利にとっても最初の関門になる」と述べ、8中総決定を全党員が読了・討議する文献とすることを発表。▽「あいさつ」と「手紙」をまずセットで討議・具体化し、「何か一つでもできること」から実践に踏み出す▽実践に踏み出すなかでそのほかの文献の具体化・実践を進める―ことを呼び掛けました。

 その上で、「今度こそ100%の支部がたちあがる運動をどうつくるか。総会は、活発で率直で、真剣な討論がかわされた。8中総の討論を胸にきざんで奮闘することを心から訴える」と語りました。

第8回中央委員会総会

田村委員長の討論の結語

希望と活力に満ちた総会として大きな成功をおさめた

 

 討論の結語を行います。

 まず総会の全体の特徴についてです。3日間の会議で、のべ98人が発言し、志位和夫議長が中間発言を行いました。国会議員の同志とともに、議席を失った同志からも、要求運動でも党づくりでも頑張るという発言が相次ぎました。

 中央委員会総会の討論のやり方も変えていこうと、通告に基づく発言のほかに、挙手によるフリー討論を2時間30分を超えて行いました。3日間にわたって、討論はそのすべてが、幹部会の提起を正面から受け止め、率直に現状を語り、決意を語る充実したものでした。

 重大な後退を喫した総選挙直後の中央委員会総会が、党の現状をリアルに捉えながらも、これほど明るい希望と活力に満ちた会議となったことに感動しています。これが科学的社会主義に立つ政党の底力だと実感しています。発言でも「党大会にも準ずる中央委員会総会だ」という声が複数出され、全国からも「この8中総は、これからも続く、党の歴史の中でもきらめく決定になるのではないか」などの感想が寄せられています。志位議長の「あいさつ」で、「日本共産党の命運がかかった重要な総会」と述べられましたが、中央役員のみなさんの奮闘によって、大きな成功を収めることができたことを確信します。

イラン攻撃をめぐる重大事態--日本を無法な戦争の加担者にしてはならない

 情勢にかかわって、この総会の会期中にも、イラン攻撃をめぐって、重大な事態が進展しました。すでに横須賀および厚木基地を拠点にした在日米軍がイラン攻撃に加わっていますが、さらに佐世保基地の米軍部隊、そして沖縄と岩国基地の海兵隊がイラン攻撃に動員されています。すでにこうした形で日本は無法な戦争に組み込まれているのです。さらに、トランプ米大統領は、日本などにホルムズ海峡に艦艇を派遣するように求めました。

 この総会の意思として日本政府に強く求めます。日本政府は、米国とイスラエルの無法な戦争に「ノー」と言え。在日米軍基地の使用を拒否せよ。いかなる形でも、自衛隊を米軍の支援のために派兵するな。日本を無法な戦争の加担者にしてはならない。この世論と運動をいっそう強めようではありませんか。

総選挙の総括が評価され、歓迎された--次のたたかいにむけ反転攻勢を開始しよう

 幹部会報告が、総選挙の総括と教訓で、選挙活動の日常化にかかわって党中央のイニシアチブに二つの点で弱点があったことを、6中総決定自身の弱点にも踏み込んで明らかにしたことが、全国からの感想でも評価され、歓迎されています。討論でも「率直な総括に、6中総決定に参加した一人としてショックを受けた」「6中総段階でリアルな得票目標をきめ、その実現のために要求対話・要求アンケートを含めた戦略的な取り組みを進めていたらどうなったのかと、中央役員の一人として非常に責任を痛感した」など、深く受け止められました。

 ここまでの踏み込んだ総括をしたことは、統一地方選挙、次の国政選挙に勝利するために何が必要かを、明らかにするものとなったと思います。総括と教訓を生かし、ただちに次のたたかいで反転攻勢をめざす取り組みを開始しようではありませんか。

どうしたら全支部運動にできるか--中間発言受け、率直で活発な討論が

 第30回党大会までに党づくりで後退から前進への歴史的転換を果たすために何が必要かが討論され、「集中期間」の取り組みで全国に前進の芽が豊かに生まれていることが生き生きと語られました。さらに、「『手紙』を力に、党づくりの運動を、どうしたら全支部、全党員の運動にできるか」という志位議長の中間発言での問題提起に応えて、率直で活発な討論が行われたことは、8中総の最大の特徴となりました。

 大きく三つの角度から討論の特徴を述べたいと思います。

党づくりの客観的可能性--「危険と希望が交錯する」情勢は現在進行形

 一つは、総選挙後の情勢の「二つの特徴」=「危険と希望が交錯する」情勢のもとで、世代的継承を軸とした党づくりの客観的な可能性や条件がかつてなく存在していることが豊かに語られたことです。

 若い世代が自分から党の事務所を訪ねてくる。高校生が「しんぶん赤旗」購読を申し込み、民青に加盟する。街頭対話で「戦争になりそうで不安」という声が寄せられ、つながりが生まれ、読者になり、入党対象者になる。こうした経験が、全国どこでも生まれています。

 日本共産党の存在意義がこれほど輝きを持ち、そして世界と日本の情勢に危機感や不安を持つ国民に、日本共産党との出会いがこれほど待たれているときはない--このことが示されました。

 強調したいのは、こうした「危険と希望が交錯する」情勢は現在進行形ということです。8中総の初日の夜遅く、衆議院では9兆円の軍事費、戦後初めての軍拡増税を含む26年度予算案の採決が強行されました。高市政権と与党の異常な強権政治に、新たな怒りが広がっています。沖縄の赤嶺政賢前議員の「米軍基地ある限り、県民との矛盾は激しくなるだけだ。必ずたたかいが起こる」という発言に胸が熱くなりましたが、今後、高市政権と国民の平和や暮らし、人権の要求はいよいよ激しくぶつかり、矛盾が噴き出すことは間違いありません。「戦争はいや」という思い、暮らしの不安や要求に応えて、いま日本共産党が頑張らずしてどうするか、この決意を全支部のものにしていこうではありませんか。

「二つのチャレンジ」に選挙勝利と党づくりの前進のカギがある

 二つ目は、党づくりの主体的条件として、「二つの新たなチャレンジ」--「要求対話・要求アンケート」と「赤本」「青本」の学習、ここに選挙勝利と党づくりの両方の前進を勝ち取るカギがあるということが豊かな実践で示されたことです。

 「要求対話・要求アンケート」は、党中央のイニシアチブが弱まったもとでも、地区・支部の中に系統的な取り組みがあったことが発言でたくさん語られました。京都の左京地区では、4中総後、1年以上街頭で「要求対話・要求アンケート」に取り組み続け、これが党づくりでも総選挙の得票でも、長い目で見れば前向きな変化となっていると紹介されました。埼玉県委員長は、県委員会として総選挙投票日後の4週間、対話宣伝に取り組んだ経験から「党がつながっていない党支持者は、いろんな興味関心を持ってやってくる」、要求対話を党づくりにつなげる「対話宣伝のバージョンアップ」を戦略的に始めていることを発言しました。そのほかにも、党機関が地区や支部とともに「ストリート対話」を開始した、うちの地域にはストリートはない、どうするか、あぜ道対話だ、全戸訪問だと具体化が始まっている、という発言もありました。選挙勝利と党づくりをすすめる戦略的大方針として、全支部に「要求対話・要求アンケート」を日常的に広げ、「対話の文化」をつくりましょう。

 「赤本」「青本」学習が、“化学変化”を起こしている--このことは多くの発言で報告されました。

 愛知県の同志は、名古屋北西地区の経験を紹介し、「街頭対話でつながった高校生や20代の電子版読者、サポーターを次々誘って、『赤本』『青本』の読書会に取り組んでいる。学ぶことが楽しいと20代が入党し、『働く中で感じる矛盾をしかたないと諦めていたが、「青本」を読んで新しい視点を持てた。「資本論」は働き始めた人、これから働く人がより良い環境に身を置くための手助けになる』と感想を述べている。入党の働きかけも行うほど成長している」と語りました。「赤本」学習で党への確信を培い、地方選への立候補を決意したという経験も紹介されました。

 北海道では、ある地域支部主催の「赤本」学習会で、参加者が回を重ねるごとに広がり、党外の議員、役場の職員も参加しているとの経験が語られました。

 ある県の大企業を退職した党員が、LINEグループで元同僚や後輩の労働者に「わかりやすい『資本論』があるよ」と、オンラインでの「赤本」学習会を40人以上に広げ、「赤本」40冊を普及している経験も紹介されました。大企業の労働者の中でも二つの『Q&A』、『資本論』が学ばれているのです。

 7000の支部が『資本論』の学習運動を開始していること自体が画期的ですが、文字通りすべての支部で「赤本」「青本」、さらに「緑本」の学習に取り組むことができれば、党全体にどんな“化学変化”を起こすことになるか、わくわくする思いです。本気で挑戦しましょう。

 第一報告の第5章の最後では「先人たちの不屈のたたかいのうえに築かれたわが党の理論的到達と路線に深く確信を持ち」と述べています。志位議長とマルチェロ・ムスト教授(カナダ・ヨーク大学)の新春対談で語られた内容が、この短い一文に込められています。ソ連・中国による干渉と党の「生存権」をかけてたたかい、先人たちのたたかいによって自主独立の路線を確立し、そのうえに自主的に理論と路線を発展させてきた努力によって、スターリンなどによってゆがめられた理論の呪縛を断ち切り、マルクス、エンゲルスの理論の本来の輝きを、現代によみがえらせました。その到達点のうえに立ち、党大会決定を踏まえて取り組まれてきた理論的探究が、とりわけ「自由に処分できる時間」を軸にすえた未来社会論が、海外の著名なマルクス研究者と響き合う内容をもっているのです。この理論的到達をわがものとしてつかみ、党全体にみなぎらせていく先頭に立つことを呼びかけるものです。

「手紙」を活用しきって、今度こそ全支部運動にしよう

 三つ目に、「手紙」を活用しきって、今度こそ全支部・グループの運動にしようということが、率直な議論で深められたことです。

 志位議長は中間発言で、これまで3回の「手紙」と「返事」の取り組みが、党活動を豊かに発展させ大切な財産をつくってきたことを振り返るとともに、この取り組みに中断があったこと、今度こそすべての支部との「双方向・循環型」の活動として豊かに発展させようと提起しました。

 この問題提起をうけての討論では、「手紙」にもとづく活動について、これまでの経験をふりかえって、この活動をすべての支部との取り組みへと強化していくために何が必要かについて、さまざまな角度から、率直な発言があいついで語られました。

 京都府委員長は、最初の「手紙」の取り組みで、「返事」について機関会議で支部の状況をつかみ、どう援助しようかと議論して、「双方向・循環型」の活動を探求してきたことを振り返り、しかし、なかなか「返事」が書けない困難な支部を「諦めていた」、また「返事」を書いた支部は、悩みや困難にどうこたえてくれるかを待っていたのに、これにこたえていたかが問われると語りました。

 千葉・西部地区委員長の同志は「返事を書けない、書かないという支部がある。書けないという支部ほど出かけていって、よく状況を聞いて、どこに可能性があるのかを見定めて、それをまとめて出かけた役員が代筆してまとめるというところもある。そういう議論が組織されていくことが全支部運動にとって決定的に重要だと思う」と語りました。

 「手紙」の討議、「返事」、さらに「返事」に対して支部にどうこたえるか--ここに本気で取り組む党機関の活動の改革への決意が、3日間の会議で共通のものとなった。党中央、特に常任幹部会も、そこでの党機関の悩みや困難をともに乗り越えていくために自己改革していくことを表明するものです。

党機関の自己改革の重要性が深められた

 「手紙」に記した、党機関の自己改革について、討論で深められました。

 第一に、「大志ある目標を掲げながら、『できること』を一つひとつ実現していくことを援助する」ことについてです。

 三重県委員長は、「今回の手紙は『できるところから』と書いてある。一つをやり切ってからそれから次のことと広がっていった、自信と確信になっているという経験は三重県にもある。小規模でも『集い』に党外から参加してくれた、またやってみようとなって入党者を迎えた支部がある。私はかつて、中央委員会総会で、支部から“党をつくる自力がない”という声があることを発言をしたが、その支部が、機関の援助で『集い』を行い入党者を迎えて変わった」と発言しました。

 党大会に向けて、こういう支部になりたいという意欲や大志ある目標が持てるように援助する、同時に、「できること」を一つ一つ実現していくことを援助する--そうした党機関の活動を探求したいと思います。

 第二に、「短期の視野だけでなく、中長期の視野をもち、支部のリズムを大切にし、のびのびと支部の力を伸ばせるようにする活動」についてです。

 福井県委員長は、「どうしても月末になると、『赤旗』の増か減か、というところに目がいって、それまで日常的に党を強くする活動を気配りしてやってきたかどうか、これまでも反省させられてきたが、8中総であらためて、中長期の方針を持って毎月毎月取り組んでいくことの大切さを痛感した」と発言しました。毎月の前進を追求してこそ、党大会までの目標達成が現実のものとなる、同時に、一つ一つの支部のリズムを大切にしながら、支部が党づくりに立ち上がり、新入党員を迎えていくためにどうするか。短期と中長期の目標を両立させるように追求する--これは実践の中で互いに探求していきたいと思います。

 この点では、青年学生・真ん中世代・職場支部への援助のあり方として、とりわけ大切だということが発言で深められました。

 自分のつながりに党員として働きかけるためには、党員の成長とともに、周りの人との信頼関係をどうつくるかということが大切です。職場や学園に、どういう要求があるのか、労働組合や民主団体がどういうたたかいをしているのかを知ること、リスペクトすることが大切という発言に学びたいと思います。

 ある県の県議会議員は、「県議会で公務職場の男女賃金格差の問題を取り上げるためにと、会計年度職員の実態を聞こうと思って職場支部の党員に連絡したら、すぐに当事者から話を聞く場をつくってくれた。これまで支部会議をなかなかしてくれない、いつ会議をするのか、という話ばかりだった。職場で要求実現のたたかいの先頭に党員が立っている、そのことをつかみ、リスペクトすることが大切だと気がついた」と語りました。

 民間大企業の党員が長期的視点でいかに労働者とのつながりをつくり、信頼関係へと発展させているか、要求実現のために頑張る党員の姿に信頼が広がり職場に劇的な変化が生まれている、ということも討論のなかで紹介されました。発達した資本主義国での労働者のたたかいは、とくに大企業職場でのたたかいは、さまざまな困難にさらされます。そのもとで労働者党員の存在がどれほど重要かに敬意をはらい、職場の実態、労働者の要求、そこでのたたかいを労働者党員からよくきくことを大切にする--ここから私たちも始めていきたいと思います。

 第三に、「『進んだ経験』の紹介だけでなく『困難な実態をどう変えたか』に焦点を当てて、教訓を全党のものにしていくイニシアチブ」についてです。

 このことに関わって、「赤旗」党活動のページを担当する同志から、“志位議長の中間発言で、「進んだ経験だけでなく」との話がされたが、まさにその通りだと思う。部会でもこれまでそういう議論が出てきた。一方で、毎回の紙面づくりで、中央の専門部から、こういう支部のこういう活動を取材してほしいという要請がある。そのつど強調されている課題にそって--いわば“結論ありき”で--取材対象が提起される傾向がある。そうなると出来上がる記事は「優等生的」なもの、あるいは「ダメだったが成果をあげた」というものになる。しかし現実はもっともっと大変だ。支部のささやかな努力に光があたるような記事がもっとだせないものか”。こういう趣旨で改善を求める率直な意見が寄せられました。この同志からは、「短信欄を設けて、各地の、できるだけたくさんの支部のささやかな一歩や前向きエピソードを紹介すれば、読んだ支部の励みになるし、読んだ他の支部も『ここの支部もなんとか頑張っている』と励みになる。ささやかな活動でも互いにたたえあうような紙面に」という具体的な提案もいただきました。

 日々の党活動の推進の一番の指針となるのは、「しんぶん赤旗」です。そこで「進んだ経験」を生き生きと、リアルに伝える努力はもちろん必要であり、さらに努力していきたいと思います。同時に、この同志が提案しているように、「ささやかな活動でも互いにたたえあう紙面」にという提起は、とても重要だと考えます。しっかりと受け止め、改善・改革の努力をはかっていきたいと思います。

統一地方選挙・中間選挙、次の国政選挙をめざす活動

 次に、統一地方選挙・中間選挙、次の国政選挙の勝利をめざす活動についてです。

 討論では、統一地方選挙・中間選挙の候補者から“ここから反転攻勢の突破口をひらく”という力強い発言が続きました。地方議員・候補者の皆さんと心一つに頑張りたいと思います。

 第一報告では、統一地方選挙勝利のための独自の活動を早い段階で、前倒しでやりぬくことを訴えました。今年の党活動をどう構えるかを考えたときに、第30回党大会を40年ぶりの党建設の前進のなかで迎える、ここに全党の力を集めて正面から挑むことが必要です。同時に、統一地方選挙は、党大会の直後に迎えることになります。選挙勝利のためには、党大会までに前倒しで、選挙勝利のための独自の活動をやりぬくことがどうしても必要だということを改めて強調したいと思います。中間地方選挙も同様に、選挙勝利のための独自の取り組みを、党大会成功をめざす党づくりと一体的、相乗的に前進させることを重ねて訴えたいと思います。

 総選挙の総括と教訓から、衆院比例ブロックごとの得票目標と議席の目標の達成を目指す取り組みを、あらゆる選挙活動--すなわち参院選や地方選挙を含めたあらゆる選挙活動--の「軸」にし、また党活動全体の「軸」とすることを、第一報告で強調しました。この提起をうけて、「衆院選比例ブロックでの『比例を軸』にした活動を、どう位置付けて、どうたたかうのかは日本における多数者革命に本気で取り組んでいるかどうかの問題だ」という発言がありましたが、そのとおりです。

 これは、比例候補が決まっていないと、取り組みができないという活動ではありません。比例代表の候補者は日本共産党そのものであり、一人ひとりの日本共産党員が候補者です。衆院比例ブロックごとの目標を「軸」に、日本共産党そのものへの支持を増やしていく、これをあらゆる選挙活動と党活動の「軸」にすえるということです。この立場に立ってこそ、直面する地方選挙に勝利する道が開かれるということも強調したいと思います。

 次の国政選挙は「比例450万票、7・5%以上」と目標を提起しました。すべての衆院比例ブロックで、議席獲得・議席増をめざす得票目標、得票数とともに、議席獲得の直接の指標となる得票率の目標を決めることが重要です。鳥取県委員長が、日南町が比例票で県内トップ6・04%を獲得した、これは「東京(の得票率)と一緒じゃないか」と驚きの声をあげたと、この地域の日常的な宣伝・対話支持拡大の努力とともに紹介してくれました。得票数とともに得票率の目標を持って、“この地域で日本共産党の得票率をここまで上げる”という大志を持って、同時に、目標を実現するための政治戦略、作戦計画、活動スローガンを、ただちに具体化することを訴えたいと思います。

「手紙」案の補強・修文について

 (--ここで田村委員長は「手紙」案の補強・修文について説明しました)

 なお、討論で「手紙」が長いという意見がありましたが、「手紙」は、全支部・グループが立ち上がるうえで、必要不可欠なことを述べています。また、職場、青年学生、地域それぞれの支部の存在意義に光をあてた訴え、一つでもやってみようという呼びかけなど、常任幹部会でも幹部会でも、一言一言、一文一文を真剣に練り上げたものです。できるだけ端的に、短く伝わる工夫を行っていることを、ご理解いただきたいと思います。

 討論のなかで、個々にたくさんの要望が出されました。多くが活動の前進を願ってのものだと思います。可能なものは、個別にも回答をしました。その他の問題は、常任幹部会の責任において、今後よく検討していくことをお約束します。

8中総の徹底--「あいさつ」と「手紙」から討議・具体化を

 最後に、8中総の徹底・具体化について述べます。

 8中総の内容を全党に届け、討議・具体化していくことは、党づくりの成功にとっても、選挙勝利にとっても、最初の関門になります。同時に、質量ともに大変ボリュームのあるもので、どうやって読了・討議を進めるかに知恵も努力も求められます。討論では、「決定の中心点をつかむ議論をどうやって進めるのか」という問題提起もありましたが、とても大切だと思います。

 まず、全党員が読了する文献は、志位議長の「あいさつ」、「手紙」、第一報告、第二報告、中間発言、結語の6文献とします。

 「あいさつ」は8中総の全体像をつかむ地図となり、議案全体の核心・ポイントが示されています。そして「手紙」は、第一報告、第二報告のエッセンスが込められています。そこで、「あいさつ」と「手紙」をまずセットで討議し、具体化し、「何か一つでもできること」から実践に踏み出しましょう。実践に踏み出すなかで、さらに第一報告、第二報告、中間発言、結語の討議・具体化・実践を行っていくというように進めたいと思います。支部の実情によりそって援助しましょう。

 指導的同志については、すべての決定文書を、3月27日までに読了し、全党への決定の徹底の先頭に立つことを呼びかけます。

 この総会では、今度こそ100%の支部が立ち上がる運動をどうつくるか、活発で、率直で、真剣な討論が交わされました。その討論を胸にきざんで、中央役員が先頭に立って奮闘することを心から訴え、討論の結語といたします。


2026年3月17日(火) しんぶん赤旗

 


 |