日本共産党の田村智子委員長は9日の衆院予算委員会で、破綻した沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を断念し、米軍普天間基地(同県宜野湾市)の即時運用停止と無条件返還を米国に求めるよう迫りました。
田村氏は、1996年の普天間基地全面返還の日米合意から30年になるが、同基地は米軍の勝手放題で使われ、「米軍機の墜落、深夜・早朝を含む騒音、事件、事故は何も変わっていない」と指摘しました。
宜野湾市の基地被害110番への苦情は、2024年度の341件から25年度(1月末まで)には903件に増加し過去最多になったことを紹介。同市のホームページに「飛行機が飛ぶたびに3歳の孫が泣いている」「うるさくて勉強ができない」など市民の悲痛な声が多く掲載されていると告発しました。
96年の日米合意では「5年乃至(ないし)7年以内に返還」とされた経緯に触れ、「普天間基地はいつ返還されるのか」と追及。小泉進次郎防衛相は「代替施設の建設抜きに普天間飛行場の無条件撤去を求めることは同意できない」と述べ、返還期日は示しませんでした。
田村氏は「2022年度又はその後に返還可能」(13年の沖縄統合計画)など、政府はまがりなりにも期日を示してきたが、「期日を答えないのはいつになるのか分からない」ということだと指摘。「『辺野古が唯一』と完成不可能な工事にしがみついているからだ」と強調しました。
辺野古新基地建設は、今のペースなら軟弱地盤の改良工事だけで15年かかり、海面下90メートルの軟弱地盤に対し、くい打ちで地盤改良できるのは70メートルまでだと指摘し、「完成後も基地は沈み続ける。計画の破綻は明らかだ」と批判しました。
米国防総省が、辺野古新基地が完成しても県内に長い滑走路が確保されない限り、普天間基地を返還しないとの見解を示したことをあげ、使い勝手のよい普天間基地を使い続けたいという本音があらわになっていると指摘。「政府は延々と辺野古の工事を続けることによって、県民を犠牲にして米軍に貢献しているのと同じだ」と厳しく批判しました。
高市早苗首相は「『辺野古移設に反対、反対』と言い続けて、普天間飛行場の危険性を排除してくれというのは困難な話だ」と、沖縄県民の不安に応えない姿勢を示しました。
田村氏は、そもそも普天間基地返還合意は、95年の米兵による少女暴行事件への島ぐるみの怒りが出発点だったが、米兵による性犯罪もいまだに後をたたないとし、「これが主権国家の姿なのか」と批判し、普天間基地の運用停止と無条件返還を重ねて求めました。
イラン攻撃 協力要請なら拒否を/田村氏 米に中止迫れ/衆院予算委
日本共産党の田村智子委員長は9日の衆院予算委員会で、高市早苗首相に対し、イランへの無法な攻撃の中止をトランプ米大統領に求め、米国の軍事行動への協力を拒否するように迫りました。
田村氏は、高市首相が米国・イスラエルによるイラン攻撃を一言も批判しない一方、国連憲章違反との指摘を否定していないと強調。来週予定される日米首脳会談で、トランプ大統領にイランへの軍事攻撃の中止を要求し、イランに対する米国の軍事行動への協力要請があった場合は拒否すべきだとただしました。
高市首相はイラン問題など中東情勢について「わが国の立場や考えを伝え、じっくりと議論を深めたい」と述べるだけで、質問に答えませんでした。
田村氏は、先制攻撃で国家元首を殺害し、病院や学校を攻撃するのは明白な国連憲章、国際法違反だと指摘し、「平和の国際秩序を壊すなと求めることは、日本の平和を守るためにも不可欠だ」と強調。日本には国際紛争の解決を武力によって行ってはならないとする憲法9条があるとして、「こうした立場でアメリカにものを言わなければならないが、その姿勢が全くない。主権国家と言えるのか」と厳しく指摘しました。
2026年3月10日(火) しんぶん赤旗

