日本共産党の田村智子議員は13日の参院国土交通委員会で、政府の「物流革新に向けた政策パッケージ」に盛り込まれたトラックの高速道路での最高速度(時速80キロメートル)の引き上げについて、「憂慮する課題のオンパレードであり撤回すべきだ」と主張しました。
田村氏は、これまで最高速度引き上げを認めなかった理由に、政府は普通自動車よりも高いトラックの死亡事故率を挙げていたとして、「直近10年間の死亡事故率の推移は一貫してトラックが高く、状況は変わっていない」と指摘し、引き上げ撤回を求めました。
田村氏は、トラック運転者を長時間働かせるための車両内ベッドの安全基準は、内装に燃えにくい材料を使うとの規定のみだと指摘し、「取り付けや固定についての基準はあるのか」と質問。国交省の堀内丈太郎自動車局長は「基準はない」と答弁しました。
田村氏は、国際的にも基準はないと堀内局長は答弁(1日)したが、米国では減速時にベッドの乗員が飛び出さないよう設計、設置、維持されなければならないとの規定があることを示し、国交省の答弁には根拠がないと批判。「安全が保障されない車両内ベッドは、走行中は使用しないよう改善基準告示を見直すべきだ」と迫りました。
2023年6月18日(日) しんぶん赤旗ホームページ
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