活動報告

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6中総閉会/情勢の変化、綱領と理論を確信に―「集中期間」成功を/田村委員長が結語

9月からのスタートダッシュがカギ/二つの「Q&A」学習壮大な事業に
 日本共産党の第6回中央委員会総会は4日、前日に続き党本部で行われ、6中総決議、志位和夫議長の中間発言、田村智子委員長の結語を全員一致で採択しました。2日間でのべ60人が発言。田村委員長は結語で、決議案は率直な討論によって深められ、大きな成果をおさめたと強調。“新しい国民的・民主的共同”を広げ、「質量ともに強大な党をつくる集中期間」を成功させようと呼びかけました。志位議長は閉会あいさつで「6中総は日本の進路とわが党の命運がかかった総会だったが、歴史的な成功をおさめた」とのべました。

 田村氏は、全国からの感想でも討論でも決議案全体が強く歓迎されていると強調。参院選での日本共産党の後退が悔しく重大な結果だったことを直視しつつ、決議案が示した反省点と前向きの教訓を全体のものとすることができたとのべました。そして、自民党政治の大本からの改革と、極右・排外主義とのたたかいという「二重の役割」を発揮するのは日本共産党をおいてほかにないとし、「いまがんばらずしてどうするか、この決意を固め合うことができた」とのべました。

 “反動ブロック”の危険と正面から対決する“新しい国民的・民主的共同”の提唱には大歓迎の受け止めが寄せられ、志位議長の中間発言で欧州の排外主義とのたたかいが詳しく報告され「危機はチャンスにしうる」ことも鮮明になり、共同をどう広げていくのかについても討論で深められたと強調しました。

 この点で、新しい共同の提唱と「市民と野党の共闘」との関係について田村氏は、2015年に始まった「市民と野党の共闘」は、安保法制の廃止と立憲主義の回復を一丁目一番地とする運動であり、曲折を経てさまざまな効果をあげてきたが、いま長射程ミサイル配備などの大軍拡が安保法制の具体化として進められているもとで「市民と野党の共闘」は、いよいよ大切な意義を持つと指摘。「“新しい国民的・民主的共同”はより幅広い共同を目指すものだが、これまで市民と野党の共闘に努力されてきた方々とも力を合わせて大きく広げていくことが大切だ」と強調しました。

 「集中期間」をいかに成功させるかについては、「意義は分かるが、できるのか」と自問しながら互いに率直な議論が行われ、多くの成功へのヒントがあったとしました。

 一つは、客観的な条件・可能性として情勢の大きな変化が生まれていることです。田村氏は、2日間の討論の中で、若い世代が自分の意思で自ら党に接近し、相手から「入党したい」といった経験が次々と発言されたことはこの間なかったことだと指摘。その根底には、自民党政治の末期的状況のもとで「この政治を変えたい」との思いや、極右・排外主義の政党の伸長に危機感を持ち「自分も何かしなければ」という思いを若い世代が強め、「二重の役割」を担う日本共産党に期待を寄せているという情勢の大きな変化があると指摘。「足を踏み出して、この実感をみんなのものにし、その確信を支部と党員みんなのものとして集中期間の成功につなげていこう」と訴えました。

 二つ目は、主体的な条件・可能性について、双方向・循環型を本気で貫くことです。討論で「率直に意見を出し合って、心通わせる討論ができた」との発言があったことにふれ、ここが「集中期間」を成功させるうえで大きなカギだとしました。党中央も心の通う討論に徹し、目標に責任を持ちながら、支部がワクワクと実践に足を踏み出せるよう、双方向・循環型の活動に徹すると表明しました。

 三つ目に、綱領路線・科学的社会主義そのものが若い世代を結集する力を発揮していることだとし、自民党政治の「二つのゆがみ」をただすという綱領路線が、政治への怒りや不安に応える力を持っていると強調しました。

 科学的社会主義の学習を集中的な取り組みの課題としたのは初めてのことだと指摘。この間の党大会で未来社会論を豊かに発展させた力によって、国民を社会変革の側に結集しうる新しい条件を生み出していると強調しました。

 その上で、すべての党員が、二つの『Q&A』―『いま「資本論」がおもしろい』(赤本)、『共産主義と自由』(青本)を学ぶことは国民を社会進歩の事業に結集する力を大きく引き出すことになるとして、「日本社会を変革する壮大な事業として、ワクワクしながら楽しさを伝えながら取り組もう」と呼びかけました。

 9月に「集中期間」のスタートダッシュをすることを訴え、そのカギは6中総決定の徹底にあると指摘。全党員に決定を届け、全支部が討議し、実践に踏み出そうと強調しました。

 党員拡大では、この間の青年・学生党員の拡大で「入党のよびかけ」が決定的な役割を発揮していると指摘。「よびかけ」を選挙で結びついた人たちに大規模に渡し、働きかけを行うことから始めようと提起しました。

 読者拡大では、「しんぶん赤旗」日曜版電子版、電子版読者システムが「日曜版の発刊に匹敵する歴史的な改革」だとし、みんなの力で必ず成功させようと訴えました。

 学習では、「赤本」を読み始めることが大切だとし、読み始めることはすぐにもできるとして挑戦を呼びかけました。

 

第6回中央委員会総会

第6回中央委員会総会決議

田村委員長の結語

 


2025年9月5日(金) しんぶん赤旗

 

 


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