参院選最終盤にかかった16日、日本共産党は志位和夫議長が福岡県で、田村智子委員長が北海道で、小池晃書記局長が京都府と和歌山県で街頭演説し、いずれの候補も当落線上の大激戦だとして、比例5議席の確保と選挙区での躍進、野党共闘の勝利をそれぞれ力強く訴えました。
![]() (写真)声援に応える(右から)はたやま和也比例候補、田村智子委員長、宮内しおり選挙区候補=16日、札幌市中央区 |
田村委員長は札幌、小樽両市を回り、はたやま和也比例候補とともに比例5候補勝利にむけ「『比例は共産党』の支持を最後まで全国に広げに広げてください」と多くの道民に訴えました。宮内しおり北海道選挙区候補もマイクを握りました。
衆院に引き続き参院でも自民、公明与党を少数に追い込む「可能性が開けてきた」と指摘した田村氏は、「どの政党が伸びれば本当に自民党政治を変えられるか、見極めてほしい」と訴え。日本維新の会や国民民主党の自公補完勢力や、選択的夫婦別姓制度を敵視する新興政党が伸びても「政治は変わらない」と主張し、「自民党政治と真正面から対決し責任もって対案を示し、市民と野党の共同で政治を変える努力している共産党が伸びるかどうかが政治を変える分岐点です」と力を込めました。
自公、維新が合意し、国民民主が同調している4兆円の医療費削減計画について田村氏は、病床11万削減や、薬局購入の医薬品保険はずしとなれば、「保険あって医療なし」「病気で苦しむすべての人に容赦なく激痛を与える」状況になると警告。高い社会保険料につけ込み社会保障を削るのではなく、突出する軍事費や大企業ラピダスへの1兆円支援など予算の使い方の是正が必要と説き、「命を守る社会保障を増やすのがなぜ悪いのかの声を広げよう」とよびかけました。
最後に、農産物輸入自由化、農家の大規模化など自民党の農業つぶしから北海道・日本の農業を守ってきた紙智子参院議員の仕事を「はたやまさんに引き継がせて」とよびかけました。
はたやま候補は、北海道で開拓してきた共産党国会議席を「必ず引き継ぐ」決意を表明。宮内候補は「排外主義もあらゆる差別も許さない」と述べ、外国人差別を政治に利用する政党を批判。暮らしが苦しいのは自民党政治の責任だと主張し共産党の躍進を訴えました。
2025年7月17日(木) しんぶん赤旗